マングローブ学会に招待されて、初めての参加です。まだ学会員にはなっていないですが^_^;
小さな学会ですが、なかなか中身が濃いですねぇ。
今週は、タイのチュラロンコン大学からSasitorn Poungparn先生を招聘しており、マングローブ林に関する特別講義を行って頂きました。その後は、研究室の学生と歓迎会でした。野外調査で飲む事は有りますが、お店での飲み会は珍しいですね。
トラート川に到着です。タイではそんなに大きな川では無いですが、日本の川に比べて、ましてや石垣の吹通川に比べて、圧倒的なスケールです。
船に乗って、10分ぐらいでサイトに到着です。
登場人物は日本に比べて多く、熱帯雨林のエマージェントツリーのような巨大なマングローブが出迎える。
その奥には、ヤエヤマヒルギに比べ明らかに巨大なRhizophoraが出現する。直径を測るのも一苦労な感じ。
さらにその奥には蛇のような、不思議な気根の集まり。
さて、これからの研究はどうなるでしょうか。
バンコクから、カンボジアとの国境に近いトラート県に移動。トラートセンターホテルが、今回の調査の起点です。トラートと川のマングローブを調査します。
そろそろ、雨季の終わりで果物の最盛期も終わりに近いようですが、道端には立派なジャックフルーツがなっています。赤いのは初めて見る果物で、名前を忘れました。ドリアンも買いました。
トラートへは、昼食タイムを含めて約5時間です。途中で車がパンクして、乗り換える。
トラートは、タイの先生によると国道の終わりの小さな街で、観光に来るような所では無いらしいです。個人的には思っていたより、とても大きな街で、セブンイレブンも含めて何でも有りそう。
このマークは初めて見たけど、ホテルはタバコと多分ドリアンが禁止です。
これから、本場のマングローブ林へ
アラスカに続いて、今度はまた初めてのタイに来ました。想像以上の大都市でびっくりです。まあ、日本だけが東アジアの先進国というのは、中年の郷愁でしか無いですねぇ。
まずは、タイのNRCTで、マングローブ調査の許可証を頂きました。これから2年半の調査が開始です。でもデポジット代で10,000バーツ取られました。研究終わったら皆の飲み代にしましょう。
チュラロンコン大学は、タイの中心街に広い土地を持っているそうで、とても立派です。地方大の岐阜とは比べるべくもないですが。明日からは、いよいよマングローブ林に乗り込む予定です。雨が降らないと良いけどね。
調査の合間を縫って、白山の植生帯の観察。白山を頂上まで登るのはちょっと時間がかかるので、途中の大倉山山頂(2036m)まで行きます。
巨大なブナは急に無くなって、やがて巨大なカンバの森に。亜高山帯の大倉山山頂では針葉樹はほとんど見られませんでした。白山は頻繁に噴火するので、まだ若いのかも知れませんね。ナナカマドは真っ赤になって美しいです。
昨年冬の大雪の影響で大白川は林道閉鎖がずっと続いておりましたが、九月下旬にやっと解除、今年度最初で多分最後の調査です。
気象観測用のロガーは壊れ、簡易積雪深計は根元で折れていました。リタートラップはぺしゃんこに潰れ、大白川での雪の巨大な力を思い知らされる。
今回の調査地はフェアバンクスにある永久凍土実験区です。40年ほど前に、森林伐採処理と、表土の削除処理をして永久凍土への影響を見ているようです。我々は処理区の植生調査を行いました。
表土を剥いだ処理区では落葉樹の下にトウヒが成長してきています。
フェアバンクスでの調査。私のデジカメでも写るぐらいのオーロラが出現。
フェアバンクス郊外では針葉樹の焼跡が頻繁に見られます。火事跡には、ヤナギランやカンバの林が成立して、教科書を見るようですね。ただ、焼けた所がハイウェイ沿いにやたらと多いのが気になります。
石垣で行きつけの食堂は、調査地からほど近い知花食堂。おばあちゃんが一人でやってますが、看板がかなりおしゃれ。メニューは5個しか無いのですが、よく見ると「ライス」や「そば」よりも「みそ汁」が高いです。
マングローブ林内で静かにしていると、すぐに色んな生き物達が動き出します。これだけ目に見える消費者が豊富な森林は他に無いですね。呼吸したCO2のほとんどは水に溶けて、流出するようですが、分解呼吸を行っている主たる生物は何だろうか?