2014年7月26日土曜日

生態系生態学期末テスト

今年度も生態系生態学の期末テストが無事終了です。大塚分の解答例を載せておきます。

問1 (1)
生産者は、CO2を取り込んで有機物として生態系内に固定する。固定された有機物が樹木の幹や動物の体など、系内に一時的に貯まっている場所をプールと呼ぶ。一方で生産者による CO2の大気からの取り込みや、動物による捕食などプールとプールの間での炭素の移動速度をフラックスと呼ぶ

問 1 (2)
森林生態系では、細菌類と菌類が主要なリター分解者である。細菌類は体積当たりの表面積が大きく、根圏などに多く存在して可溶性物質を素早く吸収して分解する。一方で枯死植物を主に分解する生物は菌類で有り、菌糸の成長と共に落葉や枯れ木などを分解する。

問 1 (3)
(あ)植食動物(草食動物) (い) バイオマス(現存量) (う)土壌中(圏)有機物 (え) 総一次生産量(GPP) (お)二酸化炭素(CO2) (か) 生態系純生産量(NEP) (き)生態系呼吸 (く) 生食 (け) 腐食 (こ) リター (さ) リグニン (し) 腐植

問2 (1)
赤道付近では地球放射より太陽放射の量が多いために熱源となっており、大気は暖められて軽くなり上昇気流が発生する。このような地域を赤道収束帯と呼び、地上付近に低気圧が形成されやすく雨がたくさん降る。一方で、赤道収束帯で上昇した大気は両極に向かって流れ出し、冷却されて重くなって緯度30°付近で下降して地上付近には高気圧が形成される。この緯度 30°付近の乾燥した地域を亜熱帯高圧帯と呼ぶ。 このような赤道から緯度 30°付近までの大気の大循環をハドレー循環と呼び、 地上付近では亜熱帯高圧帯から赤道収束帯に向けて風が吹く。地球の自転の影響も含めてこの卓越風を、北東貿易風と呼ぶ。

問2 (2)
高温多湿の環境である熱帯地域では常緑広葉樹が優占する熱帯雨林が発達して多様性が非常に高い。一方で亜熱帯地域は比較的高温で降水量が少なく、乾燥気候である。従ってこのような地域では草本が優占して、サバンナや砂漠のような群系が成立する

2014年7月21日月曜日

秋?

先週は、大白川へ調査に行ってきました。調査中は、どこにもそこにもマイマイガ君の登場。ブナの幹に大量に張り付き、上を見ると葉っぱが、ない!…秋?